[品目マスタ]  


[マスタ / Master Tables] #4570
[品目マスタ]では、製品や仕掛品、部品、原材料、副資材など、取り扱う品目すべてを登録します。[管理区分]によって、個別受注用の「製番」品目と、汎用品用の「MRP」品目、ロット番号管理を行なう「ロット」品目(オプション)などを指定できます。[手配区分]によって、社内の製造品(内製)、外注品、購入品(発注)などの細かな設定ができます。また、品目コードと品目名のいずれかだけを入力して最も簡単な方法で登録することも可能です。

すべての品目には、識別するコード([品目コード])を付与する必要があります。[品目マスタ]は、ほぼすべてのメニューで活用される最も基本的なマスタです。[品目マスタ]を登録する前に、[取引先マスタ]、また品目点数が多くなる場合は、[品目グループマスタ]を先に登録することをお勧めします。

リストの[項目選択]で、[構成表表示]、[在庫表示]などを表示するように登録すると、青いリンクが登場し、クリックすると該当の画面にジャンプ(新しく窓が開く)します。
新規登録
「品目マスタリスト」画面の「新規登録」ボタンをクリックすると、「新規登録/修正画面」が表示されます。必要な項目を入力した後、「登録」ボタンをクリックすると品目が追加されます。「閉じる」ボタンをクリックすると、登録せずに「品目マスタリスト」画面に戻ります。

[品目マスタ]の新規登録は、手配区分が「内製」の場合、最低 「品目コード」か「品目名」のいずれかを登録するだけで登録は行えます。手配区分が「発注」または「外注」の場合は、標準手配先を入力しなければなりません。

「品目マスタ登録」画面にあるように、上部の基本項目登録部分と、下部の5つのタブ内の詳細に分かれています。

画像の登録は、一旦品目情報を登録した後に、[品目マスタ]リスト画面に戻って、修正モードで行います。「品目マスタリスト」画面の表示リストから登録した品目の明細(修正モードになる)を開いて、「品目マスタ登録」の「画像タブ」内の、「参照」から「登録する画像ファイル」を選び、「画像を登録する」をクリックします。

[品目マスタ] 画面 [新規登録/編集(ヘッダ)] 部分 の項目

項目 概要説明 入力方法 必須
品目コード GENESISS内で使用される品目の固有のコードです。品目マスタにおいて定義します。重複した登録はできません。(入力を省略すると品目名と同じものが登録されます。)

品目マスタ以外の画面では、品目を特定したり表示したりするのに用いられます。一部の画面において品目を特定する際に品目マスタに登録されていない品目コードを入力すると、品目マスタの登録画面に推移します。なお受注登録では品目マスタ: [受注対象]にて受注対象と設定されている品目のみが選択できます。
文字列入力 必須
品目名 品目マスタで設定する品目の名称です。品目マスタにおける品目定義においては必須項目ですが、重複した品目名の登録を行うことができます。(入力を省略すると品目コードと同じものが登録されます。) 文字列入力 必須
最終入庫日 この品目が最後に入庫(受入・製造完成など)された日付を表示します。 表示のみ 任意
最終出庫日 この品目が最後に出庫(支給・引落など)された日付を表示します。 表示のみ 任意
管理区分 品目の管理方法で下記の3つの管理方法から選択することができます。
  • MRP
  • 製番
  • ロット
  • 品目マスタで定義、登録された方法が標準の管理方法になります。進捗管理・原価管理が必要な品目は製番管理、またロット別在庫管理・消費期限管理が必要な品目はロット管理とし、それ以外の品目はMRP管理とすることをお勧めします。
    「製番」や「MRP」で登録したものを「ロット」に、また「ロット」で登録したものを「製番」や「MRP」に変更することはできません。

    詳しくは、下の「ワンポイント:MRPと製番について」、「ロット品目について」をご覧下さい。
    ドロップダウン 必須
    非表示 このチェックをオンにすると、この項目は終息したものとみなされ、各画面の”拡張ドロップダウン”に表示されなくなります。検索ボックス内に直接入力しても表示されません。 チェックボックス 任意
    手配区分 品目の手配方法です。品目マスタで定義、登録すると登録された方法が標準の手配方法になります。品目マスタ以外の画面では品目マスタに定義されている[手配区分]がデフォルトで表示されます。
  • 内製
    自社で製造する品目です。所要量計算結果(または製造指示登録)から製造指示登録を行います。着手時・完成時には実績登録で登録を行います。完成登録時に在庫計上されます。構成表で子品目を登録しておくと、所要量計算時に必要数が計算されて手配され、実績登録時に在庫から引き落とされます。
  • 発注
    サプライヤーから購入する品目です。所要量計算結果(または注文登録)から注文登録を行います。受入時には注文受入登録で登録を行います。受入登録時に在庫計上と買掛登録がなされます。
  • 外注(支給なし)
    サプライヤーに委託製造する品目です。所要量計算結果(または外製指示登録で登録を行います。受入(入庫)時に外製受入登録で登録を行います。受入登録時に在庫計上と買掛計上がなされます。構成表でこの下に子品目を登録しても、その情報が所要量計算・原価計算等に使用されることはありません。
  • 外注(支給あり)
    外注(支給なし)と似ていますが、サプライヤーに部材を支給しながら委託製造する品目です。構成表で子品目を登録しておくと、所要量計算時に必要数が計算されて手配され、自社情報: [外製支給のタイミング]で指定したタイミングで在庫から引き落とされます。
  • ドロップダウン 必須
    標準手配先 この品目の[手配区分]発注 または外注(支給なし)または外注(支給あり)である時に必ず指定する標準の手配先です。取引先マスタ[区分]サプライヤーのものから選択できます。所要量計算において、この取引先が購入・外製先として設定されます。[手配区分]内製の場合は無効です。
    GENESISSの仕様で、品目マスタの「標準手配先」を“内製”以外にすると、「代替手配先」を“内製”にしても製造指示書は発行できません。
    拡張ドロップダウン 必須

    [品目マスタ] 画面 [新規登録/編集(明細)] 部分[詳細項目] タブ の項目

    項目 概要説明 入力方法 必須
    [詳細項目] タブ
    品目グループ1-3 品目を分類するためのグループを選択します。品目グループマスタに登録した項目から最大3つまで登録できます。品目グループを登録すると、各メニューの表示条件で絞り込みが可能になります。リスト画面においては、登録された品目グループが表示されます。 ドロップダウン 任意
    標準販売単価1-3

    標準単価のデフォルト値として使用されます。[販売単価適用数1-2]と合わせて使用します。販売数毎の販売単価は標準販売単価特定ロジックにより下記のように決定されます。

    標準販売単価11 から [販売単価適用数1]以下
    標準販売単価2[販売単価適用数1]を超える数量から[販売単価適用数2]以下
    標準販売単価3[販売単価適用数2]を超える数量

    なお、実際の販売価格は他の項目で設定された単価により下記の順に設定されます。

    1. 得意先販売価格マスタ
    2. 得意先掛率マスタ
    3. 取引先マスタ: [掛率]
    4. 掛率グループマスタ: [掛率]
    5. 品目マスタ: [標準販売単価1-3]

    最終的には、受注登録時に[受注単価]欄に手入力されたものが使用されます。外貨建てで販売する品目の場合、その通貨での単価を入力してください。新規受注登録時のデフォルトの受注単価は、上記優先順位に基づいて表示されます。一つの品目を複数の通貨で販売する場合、最もよく使用する通貨での単価を入力しておき、それ以外の通貨で販売する取引先については、個別に得意先販売価格マスタを登録してください。

    数値入力 任意
    販売単価適用数1-2 詳細については[標準販売単価1-3]を参照してください。 数値入力 任意
    在庫評価単価([基軸通貨]) 在庫リストの金額計算、および標準原価計算(販売原価、見積原価、原価表の在庫使用分の金額)などに使用されます。
    この品目の[手配区分]に関わらず、評価単価履歴一覧の在庫評価単価の更新を実行して更新できます。発注品の場合は、自社情報画面で選択された[在庫評価法]に基づいて更新されます。在庫評価単価の丸めや桁数も[在庫評価端数処理]および[在庫評価の小数点以下桁数]で設定します。)
    内製および外注品の場合は、所定の式で計算された標準原価を品目マスタ[在庫評価単価]欄に登録します。最初に品目マスタに登録する際は、ふさわしい初期値を手動で入力することもできます。詳細は「在庫評価単価の更新」画面の説明を参照してください。
    数値入力 任意
    支給単価([基軸通貨]) この品目を外注先に支給する際の単価として使用されます。支給登録画面に反映します。無償支給の場合は空欄 (もしくは 0 )にします。品目マスタ以外の画面では品目を指定すると該当する画面に自動的に金額が反映されます。 数値入力 任意
    課税区分 この品目を購入あるいは販売する場合の課税、非課税の区別です。品目マスタで指定します。受注や注文書の画面に表示されるほか、注文書・納品書・請求書の税計算に反映されます。
    外貨建ての受注、注文(取引先の[取引通貨]が基軸通貨以外になっている場合)は、この設定にかかわらず常に課税対象外となります。品目マスタの編集画面で非課税から課税に変更すると、[税率(%)]欄は空欄となります。改めて設定してください。(消費税率マスタで設定している場合は不要です) 
    品目マスタ以外の画面(見積登録画面を除く)では品目マスタで設定された対象品目の[課税区分]の設定を表示します。見積登録画面では[課税]、[非課税]を自由に設定できますが、[受注登録]には引き継がれません。
    ドロップダウン 必須
    税率(%) 品目を購入あるいは販売する場合の[基軸通貨]に対する消費税率を登録/表示します。基本的な消費税率は[税率(%)]で登録します。品目マスタ[税率(%)]では、この品目に特定の税率を適用させたい場合に登録します。将来、品目によって特定の「軽減税率」が発生する場合などを考慮しての項目です。納品登録・受入登録・外製受入登録の画面ではデフォルト値として品目マスタに登録された各品目の税率が優先されます。そこが空欄の場合は消費税率マスタに登録された税率が適用されます。リスト画面においては、登録された[税率(%)]が表示されます。 数値入力 任意
    管理単位 この品目の在庫管理時・製造時の基本単位(個、g、mなど)を指定します。登録した単位は、すべてのメニュー内で表示されます。省略もできます。リスト画面においては、登録された[管理単位]が表示されます。 文字列入力 任意
    受注対象 受注登録の対象品目かどうかを選択します。受注対象を選択すると、受注登録で受注登録ができるようになります。対象外を選択すると受注登録できません。リスト画面においては、この項目の設定状態が表示されます。受注/EDI対象を選択すると、発注登録 (EDI)の画面でもその品目が選択できるようになります。 ドロップダウン 必須
    メーカー サプライヤーなどのテキスト情報が保存できます。品目マスタ以外の画面では品目マスタで入力された情報が参照されて表示されます。 文字列入力 任意
    仕様 製品仕様などのテキスト情報を保存できます。品目マスタ以外の画面では品目マスタで入力された情報が参照されて表示されます。 文字列入力 任意
    棚番 この品目が保管されている倉庫の名称や棚の番号などを入力します。棚卸登録に表示されます。また、製造指示登録の子品目欄に印刷されます。(ピッキング作業用)省略可能です。品目マスタ以外の画面では品目マスタで入力された情報が参照されて表示されます。 文字列入力 任意
    入数 品目が一箱に入る数量です。登録した入数 は出荷指示書、納品書、製造指示書、注文書、外製指示書の帳票テンプレートにおいてタグ[[品目マスタ_入数]]を指定することで帳票に出力できます。
    また、上記の帳票ではタグ[[xxxx_箱数]] が用意されていて、数量 ÷ 入数 によって箱数が計算されて帳票に出力されます。(小数点以下切り上げ)
    リスト画面においては、登録された [入数]が表示されます。
    数値入力 任意
    標準ロケーション(受入) この品目を注文または外注して受入するときの標準受入ロケーション(つまり注文/外製受入画面におけるデフォルトロケーション)を指定します。その都度 注文/外製受入画面で指定することもできますが、標準の受入ロケーションを決めている場合は、ここで指定しておくと便利です。
    ロケーション管理をしない場合は(既定)を選択します。リスト画面においては、登録された [標準ロケーション(受入)]が表示されます。
    ドロップダウン 必須
    標準ロケーション(使用) この品目を他の品目の製造に子品目として使用したり、外製先に支給したりする際の標準の出庫ロケーションを指定します。具体的には次のようになります。
    ●内製に使用する場合:実績登録での子品目出庫ロケーションに各部材の標準ロケが指定された場合に、このロケーションから出庫されます。
    ●外製先に支給する場合:所要量計算の結果から外製オーダー発行した場合、および外製登録画面での子品目支給元ロケーションに各部材の標準ロケが指定された場合に、このロケーションから出庫されます。
    ロケーション管理をしない場合は(既定)を選択します。リスト画面においては、登録された[標準ロケーション(使用)]が表示されます。
    ドロップダウン 必須
    標準ロケーション(完成) この品目を内製製造した時の標準入庫ロケーション(つまり実績登録での製品入庫デフォルトロケーション)となります。
    また、納品登録の際に、内製、購入、外製のすべての品目について、標準出庫ロケーション(つまり納品登録での出庫デフォルトロケーション)となります。登録したロケーションは、実績登録メニューで実績登録の際と、納品登録メニューで納品登録の際に反映されます。
    ロケーション管理をしない場合は(既定)を選択します。リスト画面においては、登録された[標準ロケーション(完成)]が表示されます。
    ドロップダウン 必須
    ダミー品目 ダミー品目とは、在庫管理および所要量計算の対象とならない品目です。受注の際の送料値引などの品目や、セット販売品目、構成登録のための仮コードなどに使用すると便利です。ただしダミー品目を親として構成した子品目の場合、正確な在庫数を把握するためには所要量計算を実施してください。[管理区分]が MRP でも 製番 でもダミー品目として登録できます。[管理区分]が「ロット」の品目は、ダミー品目にすることはできません。
    一旦ダミー品目として登録された品目を通常の品目に変更するには、関係するトランザクションデータの削除/再登録が必要となります。
    リスト画面においては、この品目が登録されたダミー品目であることが表示されます。
    チェックボックス 任意
    消費期限日数 [管理区分]ロットの品目について、製造/購買ロットの消費期限管理を行いたい場合に入力します。この項目が設定されている場合、実績登録注文登録の際、[消費期限]が製造日(購買品の場合は受入日) + [消費期限日数]で自動的に設定されます。 整数入力 任意
    ロット頭文字 [管理区分]ロットの品目について、任意のロット番号の頭文字を設定できます。リスト画面においては、登録された[ロット頭文字]が表示されます。 文字列入力 任意
    品目備考1-5 品目に関する備考を登録できます。入力は品目マスタで行います。ここで設定した備考情報は、受注登録納品登録製造指示登録[代替手配先2]注文登録注文受入登録外製指示登録外製受入登録在庫リスト棚卸登録など、広い箇所で画面表示できます。 文字列入力 任意

    [品目マスタ] 画面 [新規登録/編集(明細)] 部分[所要量計算] タブ の項目

    項目 概要説明 入力方法 必須
    [所要量計算] タブ
    所要量計算に含める [管理区分]MRPおよびロットの品目が対象です。計算に含めないにすると、所要量計算から除かれます。手動で手配を行う際には、そのように指定してください。[管理区分]製番の品目に対しては設定できません。 ドロップダウン 必須
    安全在庫数 余裕分として、常に在庫として確保しておきたい数量を指定します。
    MRP品目の場合、所要量計算において、この数量分の在庫が常に残るように手配が掛かります。余裕在庫を持つ必要がなければ 0 を指定してください。製番品目の場合は設定できません。
    数値入力 任意
    リードタイム 品目の手配にかかる日数を入力します。この数値を基に所要量計算において製造着手日や発注日が決まります。
  • 内製の場合:製造着手から完成までの日数になります。1日以内に完成するときは 0 を指定します。ただし、工程管理を行う場合([工程]タブで工程の情報を登録する場合)は、ここを空欄にしてください。各工程のリードタイムの合計で自動計算されます。
    一部あるいはすべての工程リードタイムが空欄である場合、品目のリードタイムも空欄(自動計算を表す)となります。空欄にせずに数値を指定した場合、その数値が工程リードタイムの合計と一致していなければなりません。
  • 発注、もしくは外注の場合は、発注から納品までの日数になります。取引先マスタ[標準リードタイム]を登録していると、[標準手配先]を選択した時点で自動的に[標準リードタイム]を表示します。
  • 整数入力 必須
    安全リードタイム 製造する品目の完成(内製の場合)、あるいは注文する品目の納品(注文外製(支給なし)外製(支給あり)の場合)が、その品目を必要とする日の何日前にするかを指定します。つまり、[リードタイム]に加えて、入庫から必要日までの余裕日数となります。たとえば[1]と指定すると、[1日前]の製造完成・注文受入となります。
    リスト画面においては、登録された[安全リードタイム]示されます。
    整数入力 任意
    最低ロット数 所要量計算におけるオーダー(注文・外製・製造指示)の最低数を[管理単位]で入力します。オーダー数は、この数値以上になるように自動的に切り上げられて丸められます。たとえば最低100個以上は発注する必要があるなど、オーダーの最低数が決まっている場合に使用します。0を登録した場合は適用されません。

    [最低ロット数][手配ロット数]の違い:
    [最低ロット数]はオーダーの最小数、[手配ロット数]はオーダーの単位(まとめ)数です。たとえば、[最低ロット数]が50で[手配ロット数]が10の場合、所要量計算によるオーダー数は 50以上、10単位(50,60,70…)になります。
    整数入力 必須
    手配ロット数 所要量計算におけるオーダー(注文・外製・製造指示)の単位数です。[管理単位]で入力します。オーダー数の[最低ロット数]を超えた部分は、この数値の倍数になるように切り上げて丸められます。たとえば、100個単位で発注したいなど、オーダーの単位数が決まっている場合に使用します。端数のオーダーが出ても構わない場合は、 0を設定してください。 整数入力 任意

    [品目マスタ] 画面 [新規登録/編集(明細)] 部分[発注・外注] タブ の項目

    項目 概要説明 入力方法 必須
    [発注・外注] タブ
    メーカー型番 メーカー型番がある場合は登録してください。この型番は注文書に記載されます。[手配区分]内製の場合は指定できません。リスト画面においては、登録された[メーカー型番]が表示されます。 文字列入力 任意
    手配単位 [管理単位]とは別に、品目を注文もしくは外注する際の単位を入力します。([個]や、[箱]、[ケース]、[Kg]、[m]など)省略も可能です。登録した単位は、注文書、外製指示書に表示されます。[手配区分]内製]の場合は適用されません。 文字列入力 任意
    手配単位倍数 [手配単位]が、[管理単位]の何倍に当たるかを指定します。
    例えば、[管理単位]:g(グラム)、[手配単位]kg(キログラム)の場合、手配単位倍数: 1,000 となります。注文書に反映されます。[手配区分]内製の場合は指定できません。空欄の場合は 1 になります。
    数値入力 任意
    購買取引通貨 取引先マスタで設定したこの品目の[標準手配先]の通貨を表示します。購入単価はこの通貨で設定してください。空欄、デフォルト時は日本円JPY になります。 表示のみ 任意
    購入単価1-3

    この手配先に対する標準購入単価のデフォルト値として使用されます。[購入単価適用数1-2]と合わせて使用します。購入数毎の購入単価は購入単価特定ロジックにより下記のように決定されます。

    購入単価1数量 1 から [購入単価適用数1]以下
    購入単価2[購入単価適用数1]を超える数量から[購入単価適用数2]以下
    購入単価3[購入単価適用数2]を超える数量

    所要量計算では、上記で決定された購入価格が発注単価として使用されます。(あとから個別に変更することもできます。)

    最終的には、注文登録および外製指示登録登録時に[発注単価]欄に手入力されたものが使用されます。外貨建てで発注する品目の場合、その通貨での単価を入力してください。

    数値入力 任意
    購入単価適用数1-2 詳細については[購入単価1-3]を参照してください。 数値入力 任意
    標準手配先にする このボタンをクリックすると、代替手配先が[標準手配先]になります。 ボタン 任意
    手配区分1 品目の[代替手配先1]の手配方法を選択します。詳細は[手配区分]の項目を参照してください。 ドロップダウン 任意
    代替手配先1 [手配区分]発注外注の品目については[標準手配先]以外に、最大2つの代替手配先を設定できます。 ドロップダウン 任意
    手配区分2 品目の[代替手配先2]の手配方法を選択します。詳細は[手配区分]の項目を参照してください。 ドロップダウン 任意
    代替手配先2 [手配区分]発注外注の品目については[標準手配先]以外に、最大2つの代替手配先を設定できます。 ドロップダウン 任意

    [品目マスタ] 画面 [新規登録/編集(明細)] 部分[工程] タブ の項目

    項目 概要説明 入力方法 必須
    [工程] タブ
    標準加工時間(分) この工程で、この品目を1管理単位 製造あるいは加工するのに要する平均時間を、分単位で指定します。この数値は、見積書や原価情報において標準原価の計算に使用されます。(この数値に、[工賃(1分あたり)]を掛けた金額が、この品目の1単位当たりの標準工賃になります。また、実績の一括登録画面において、「製番品目」でも「MRP品目」でも、1単位当たりの加工時間として使用されます。
    見積書や原価情報、実績一括登録を使用しない場合は、登録を省略( 0 を登録)してもかまいません。また、外製の場合は必ず 0 を登録してください。
    数値入力 任意
    製造能力(1日あたり) この品目を1日に製造できる数量を入力します。この数値は、工程別負荷で負荷率の計算に使用されます。使用しない場合は登録を省略(0を登録)してもかまいません。外製工程の場合は必ず0を登録してください。 数値入力 任意
    工賃(1分あたり) 作業時間1分当たりの工賃を設定します。原価計算で使用されます。外製工程の場合は必ず0を登録してください。
    「実績原価(製番品目)」でも「標準原価(MRP品目)」でも使われます。
    数値入力 任意
    外製先 この工程が外製工程の場合、外製取引先を指定します。取引先マスタサプライヤーと登録されている取引先のみ指定可能です。
    外製工程は、製造指示書の登録時に同時に外製指示書が登録されます。受入登録は、外製受入登録で行います。内製の場合は空欄にしてください。
    ドロップダウン 任意
    外製単価([基軸通貨]) 手配区分[内製]の品目で、工程が「外製工程」の場合にのみ、「外注単価」として登録します。必ず「基軸通貨」で入力してください。外製指示書に表示され、原価計算にも反映されます。「外製工程」でない場合は、0で登録してください。
    (手配区分[外注(支給あり)]、[外注(支給なし)]の場合の「外注単価」は、[購買単価1-3]で指定します。)
    リスト表示画面では、登録された[外製単価([基軸通貨])]が表示されます。
    数値入力 任意
    工程リードタイム(日) この工程の製造に関わるリードタイム日数を設定します。この値をもとに工程納期が設定されます。入力を省略すると、オーダー数÷製造能力-1 で計算されます。(ここで -1 されるのは、工程に関してはすべて安全リードタイム0、つまり前工程の納期日と後工程の着手日が重なるとみなされているためです。)
    変更の際には、各工程の[工程リードタイム(日)]を合算した日数が、品目マスタ[所要量計算]タブの[リードタイム]と合致することを確かめてください。
    整数入力 任意
    固定経費([基軸通貨]) 工賃や材料費以外にかかるコストである間接費を製造数1管理単位当たりの金額で入力します。原価計算(原価情報および見積書発行画面)で使用されます。計算式は以下のとおりです。
    原価 = 材料費+([工賃(1分あたり)] x [標準加工時間(分)]) + [外製単価([基軸通貨])] x [製造数量]) + ([固定経費([基軸通貨])] x [製造数量])。登録は品目マスタで行います。
    「実績原価(製番品目)」でも「標準原価(MRP品目)」でも使われます。
    リスト表示画面では、登録された[固定経費([基軸通貨])]が表示されます。
    数値入力 任意
    工程メモ1-5 ここに登録された情報は製造指示書に記載されます。この工程が外製工程の場合、外製指示書にも記載されます。リスト表示画面や検索条件では登録された工程メモを表示したり検索したりすることができます。 文字列入力 任意
    工程1-5 品目を製造する場合に、工程マスタで登録した工程から選択して登録します。標準で5工程まで設定できます。内製品目でも工程管理をしない場合、もしくは品目が発注・外注の場合は選択する必要はありません。その場合、[工程1]は(標準工程)に、[工程2]以降は(なし)にしておきます。(外部に出す登録した工程は、製造指示登録の製造指示書で表示され、工程別負荷に反映されます。では工程ごとの実績を確認できるようになります。) ドロップダウン 必須

    [品目マスタ] 画面 [新規登録/編集(明細)] 部分[画像] タブ の項目

    項目 概要説明 入力方法 必須
    [画像] タブ
    画像を登録 品目にイメージを加えたい場合、JPG、GIF、PNG画像ファイルを登録できます。画像のサイズは自動的に調整されます。画像サイズが 800 x 1000ピクセルを超える場合、あらかじめ画像編集ソフトで縮小しておくときれいな画像になります。登録された画像は、タグにより製造指示書の帳票に出力されます。 ボタン 任意

    [品目マスタ] 画面 [リスト] 部分 の項目

    品目マスタに登録された各項目を表示します。いくつかの項目については品目マスタに登録された値により計算されて表示されます。

    [品目マスタ] 画面 [検索条件] 部分 の項目

    品目マスタに登録された各項目から検索することができます。
    ワンポイント:MRPと製番について
    GENESISSでは、品目ごとに管理手法を「MRP」と「製番」から選択できます。両者の管理手法の違いは以下の通りです。
    管理手法MRP(エム・アール・ピー)製番
    特徴効率の良い在庫管理をするための管理手法です。在庫を持ち、見込生産や繰返生産をする品目に適しています。受注ごとに一貫した製造番号を付与して、進捗管理、原価管理をするための管理手法です。個別受注生産や試作品生産など、一度きりの生産で、原則在庫を持たない品目に適しています。
    メリット所要量計算で、在庫数を加味した品目ごとの必要数を算出します。異なる受注でも、同じ品目を使用する場合は必要数が合計で計算され、在庫を加味してまとめて発注、製造指示が行えます。所要量計算では、受注ごとに発注、製造指示が出され、受注と同じ製番が付与されます。そのため、受注ごとの進捗管理(製番別進捗)や、受注ごとの原価(製番別原価)を算出することができます。
    デメリット同じ品目を複数の受注で使用するため、発注や製造指示が、どの受注の分なのかを特定するための結びつきがありません。そのため、製番管理と比較して原価の精度が劣ります。製番ごとに発注、製造指示を行うため、在庫の共有ができません。在庫が発生した場合、手動で別の製番に引当を行うか、製番なしに引当て、所要量計算の製番引当機能を活用する必要があります。
    [構成表]メニューでは、製番管理の品目の下位に、MRP管理の品目を登録することができますので、製品を製番管理、材料をMRP管理とする登録方法もあります。
    ロット品目について
    消費期限管理・ロット別在庫管理のために、管理区分[ロット]品目が加わりました。(料金:オプション)[製番]品目のように他と区別できる在庫を持ちながら、所要量計算では[MRP]品目と同じように効率よく必要数をまとめて製造指示/発注指示を出せ、見込み生産のための「計画登録」も行える特徴を兼ね備えています。ロット別の在庫管理、納品への引き当ては行えますが、ロット別の在庫(原価)金額計算は行えません。(「標準原価」で扱われます。)

    ロット番号は、「内製品は実績登録時に、購買品は受入登録時に自動的に振られます。(*)実績/受入ごとに在庫ロット番号が分かれます。[品目マスタ]で「消費期限日数」を設定しておけば、その日数を製造日に足して消費期限管理を行えます。

     (*)製造/購買ロット番号のデフォルト値は、品目マスタ「ロット頭文字」+ 年月4桁 + 連番

    [在庫リスト]画面上、製番別表示を選ぶと、[ロット番号]と[消費期限]が表示されます。

    受注オーダーに対する在庫ロットの引当は、[受注登録]メニューの[ロット指定]画面、あるいは[一括ロット引当]画面で行います。(納品登録画面では行えません。)受注ごとに個別に在庫ロットを指定することも、一括して消費期限順に自動的に割り振ることもできます。

    簡易ロット管理との違い
    [ロット]品目とは別に、簡易ロット管理という機能も使えます。簡易ロット管理では、管理区分に関わりなく、(簡易)ロット番号を手入力することができます。受入画面で購買ロット番号、実績画面で製造ロット番号/使用したロット番号、納品画面で納品したロット番号を手入力します。それにより、納品から部材までトレーサビリティを実現できるようになっています。
    ただし在庫ごとにロットが振られて管理されている訳ではないので、ロット別在庫管理はできません。つまり、簡易ロット管理と[ロット]品目管理の主な違いは、ロットごとに在庫を分けて管理できるかどうかという点です。

    もう一つ、簡易ロット管理と[ロット]品目管理の大きな違いは、後者が最終製品(受注/納品する親品目)のみ(単階層)のロット管理であるという点です。多階層のロット管理には対応していません。子品目のトレーサビリティも管理したいという場合は、簡易ロット管理をお使いください。

    [ロット番号]入力欄は、簡易ロット管理とロット品目管理で同じ箇所を使っています。
    ロット品目管理の場合は前述のとおりのデフォルト値が設定されます。手入力もできます。製番/MRP品目の場合は、手入力のみで簡易ロット管理として使えます。
    ロケーションの設定方法について
    「ロケーションごとの在庫管理を行いたいが、どのように設定すればいいのか難しい」と感じられる
    お客様もおられます。確かに内製、発注、外製などが組み合わさると複雑になります。
    ここに親品目が「外注(支給あり)」製品の場合の、品目マスタの「標準ロケーション (受入)、(使用)、(完成)」設定のサンプルパターンを例示します。
    [ロケーションマスタ]登録時に、「サプライヤー」欄にコードを入れると、そのロケは「サプライヤーロケ」として扱われます。サプライヤーロケは主に、外製先に支給した材料(子品目)の在庫を管理するために使用します。この外製先に「外製指示(支給あり)」を発行すると、外製指示の発行日に支給元ロケからサプライヤーロケに在庫が移動します。そして、外製受入を行った日にサプライヤーロケから在庫が引き落とされます。
    [在庫管理]の[在庫推移表]で、ロケ別表示を「する」設定で表示させると、サプライヤーロケも含めた在庫の動きがつかめます。

    [在庫管理]の[在庫推移表]でのロケーション別表示の例
    また、品目の受入タイミングなどの調整は、[品目マスタ]で品目ごとに[リードタイム]、[安全リードタイム]を設定することにより行えます。[リードタイム]、[安全リードタイム]などの設定は[品目マスタ]の[新規登録]-「所要量計算]タブにあります。
    「取引先マスタ」と「ロケーションマスタ」の凡例

    パターン1
    ロケーション管理を行わない場合
    (受入)、(使用)、(完成)すべて”(既定)”にします。

    パターン2
    サプライヤーロケは設けずに、自社内の二つの倉庫ロケ(資材Lo201、完成Lo203)を管理する場合

    パターン3
    サプライヤーロケLo501を設けて、自社在庫は持たない場合。発注した資材は、直接サプライヤーロケLo501に入庫します。完成品はサプライヤーロケLo501から直接得意先に納品します。

    パターン4
    上記パターン3に、自社完成倉庫Lo203受入を加えた場合。一旦在庫させて納品します。

    パターン5
    自社倉庫三つ、-自社資材倉庫Lo201、自社完成倉庫Lo203、さらにサプライヤー先に自社倉庫Lo202-を設けて管理する場合。
    発注した資材は、一旦自社内倉庫Lo201で受入し、必要に応じてサプライヤー先自社倉庫Lo202へ[在庫管理]-[ロケーション間移動]から入庫/出庫(Lo201→Lo202)を行います。
    その後、サプライヤーで製造を行った完成品は、自社内倉庫Lo203で受入し、そこから得意先に納品します。
    パターン6
    応用編です。子品目の一つは発注品。もう一つは内製ですが、製造後 外部の検査に出します。それらを自社資材倉庫Lo201に受け入れて、外製先に出してから、自社完成倉庫Lo203に入庫します。そこから得意先に納品するという動きです。
    外部の検査は、子品目として登録します。その下に、内製部品を孫として構成で登録します。

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